どんな症状があるの?

血友病は、出血しやすい部位があります 血友病は出血が長く続いたり、何度も繰り返し起こることによって症状が現れます。出血の部位(場所)や程度によって症状はさまざまですが、出血しやすく、慢性的な障害が発生しやすい場所がいくつかあります。

血友病の症状は「出血」

血友病では、身体のいろいろな場所で出血が起こります。多くみられるのは内出血で、健康な人なら自然に血が止まって気づかないうちに治っているような血管の傷でも、血が止まりにくいために皮膚の下でどんどん血液が溜まっていき、さまざまな症状が引き起こされます。

出血の起こりやすい部位

関節内

最も特徴的にみられる出血症状で、ひじ、ひざ、足、肩、股などの関節でみられ、出血を繰り返すことで血友病性関節症を引き起こすことがあります。出血の前兆として「むずむずする」「いつもと違う感じがする」などの違和感が現れることが多く、自分で出血が予見できることがあります。出血すると、痛み・腫れ・熱感などの症状があります。

筋肉内

関節内とならんでよくみられる出血で、打ったりくじいたりすることで起こります。重症の患者さんでは、原因がないのに起きることもあります。足、腕、お尻、腹部にある腸腰筋という筋肉などによくみられ、痛み・腫れ・熱感・動かしづらさなどを感じます。

首やのど

扁桃炎や咽頭炎、ひどい咳などでのどや首に出血することがあります。この部分は出血が大きくなりやすく、気道や食道を圧迫して呼吸がしにくくなったり、食べ物を飲み込みにくくなったりします。

口腔内・歯肉

口の中を傷つけたとき、歯科での治療時、咽頭炎や扁桃炎などで出血します。

消化管

胃・十二指腸・大腸などの粘膜が傷ついて出血することがあります。おう吐物や便に血が混じります。頻度は高くありませんが、短時間に大量出血することもあり、重症の貧血やショック状態になることもあるので注意が必要です。

皮下

打撲などが原因で、青あざや血の塊ができます。小さな点状の出血ではなく大きな出血となっているのが特徴で、触ると痛みがあります。

風邪、鼻炎、打撲、鼻ほじりなどで簡単に出血します。子供に多く、繰り返しやすい部位です。

腎臓

血尿が出ます。腹痛、腰痛を伴うこともあります。

頭蓋内

転倒などで頭を打ったり、怪我をしたりすると起こりますが、原因がわからない場合もよくあります。重い後遺症や命の危険もあるので、迅速な処置が求められます。頭痛・めまい・吐き気などの症状がありますが、子供は症状がはっきり現れないことがあるので、注意が必要です。

出血がみられる部位

年齢とともに変化する出血の場所

出血しやすい部位は、年齢によって異なります。赤ちゃんの頃は皮下出血が多く、動きが激しくなるにつれて関節内や筋肉内の出血が増えてきます。小学校に通うようになると、腸腰筋出血や血尿もみられるようになり、出血を繰り返すことによる慢性の障害が現れることもあります。

年齢別の主な出血症状

慢性的な障害

同じ場所で出血を繰り返したり、出血が長引いたりすることで、その部位に障害が現れることがあります。

血友病性関節症

関節内出血を繰り返すうちに、血液が骨に作用して関節が変形したり、骨がもろくなったりして、動かすと痛みを生じるようになります。

血友病性関節症

関節拘縮(こうしゅく)

関節内出血が長引いたり、関節症の痛みがあったりして、関節を長い間動かさないでいると、周りの筋肉が弱くなったり関節がこわばったりして、動かしにくくなります。

血友病性偽腫瘍(ぎしゅよう)・血友病性嚢腫(のうしゅ)

骨や筋肉に出血を繰り返すうちに、血の塊がカプセルのようになってどんどん大きくなり、骨や神経、他の臓器などを圧迫して悪影響を及ぼすようになります。

page top