製品情報概要 薬効薬理

作用機序

第Ⅷ因子は、血液凝固カスケードにおいて必須の血液因子です。第Ⅷ因子が活性化第Ⅷ因子に変換し、活性化第Ⅸ因子の補助因子として作用すると、リン脂質表面における第Ⅹ因子が活性化第Ⅹ因子へと変換され、その結果プロトロンビンがトロンビンに変換されて、フィブリン塊を形成します。
イロクテイトはこの血漿中の第Ⅷ因子活性を上昇させる補充療法として使用され、第Ⅷ因子欠乏を一時的に補正し、出血傾向を補正します。
イロクテイトの有効成分は、長時間作用のヒト遺伝子組換えFc領域融合タンパク質であり、ヒト免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域と融合したBドメイン除去型ヒト血液凝固第Ⅷ因子で構成されています。Neonatal Fc受容体(FcRn)は、血漿中から細胞内に取り込まれた免疫グロブリンを再循環する役割をもち、またリソソームによるタンパク質分解から保護します。イロクテイトは生体がもつ再循環系路を応用し、FcRnとFc領域が結合することにより消失半減期が延長します。

内皮細胞又はマクロファージ

PAGE TOP

非臨床試験

1. 血友病Aイヌを用いた凝固活性試験(in vivo12)

血友病Aイヌにイロクテイト125IU/kgを単回投与し、投与後の凝固活性を評価したところ、全血凝固時間(WBCT)の20分未満までの短縮は、イロクテイト投与96時間まで維持されました。

血友病Aイヌにおける単回投与後の全血凝固時間

対象・方法:
血友病Aイヌにイロクテイト125IU/kgを単回投与し、検体を投与前、投与5分、30分、1、2、4、8、24、32、48、72、96、144及び168時間後に採取して、全血凝固時間により凝固活性を評価した。

PAGE TOP

2.尾静脈切断モデルに対する出血予防効果(in vivo13)

血友病Aマウスにイロクテイト又はルリオクトコグ アルファ12IU/kgを単回投与し、尾静脈を切断して生存率及び初回血栓形成後の再出血率を比較したところ、イロクテイト(尾静脈切断24時間前に投与)群ではルリオクトコグ アルファ(尾静脈切断24時間前に投与)群と比較し生存率に有意な差が認められ、再出血率にも有意な減少が認められました(いずれもp<0.05;log-rank検定)。

血友病Aマウスの単回投与後尾静脈切断における生存率及び再出血予防率

対象・方法:
血友病Aマウスにイロクテイト又はルリオクトコグ アルファ12IU/kgを単回投与し、イロクテイトは24時間後もしくは48時間後に、ルリオクトコグ アルファは24時間後に尾静脈を切断し、24時間以内の生存率及び初回血栓形成後の再出血率を評価した。

【試験方法】

ルリオクトコグ アルファ イロクテイト

PAGE TOP