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訪問看護について 【監修】医療法人財団荻窪病院 血液凝固科 部長鈴木 隆史 先生
訪問看護のススメ
訪問看護とは、在宅注射において主治医や担当看護師が家庭での状況確認や支援ができない場合に、訪問看護師にサポートをお願いする制度です。
小児で、まだ自分で輸注ができないときに利用するというイメージがありますが、実は成人でも利用が可能です。たとえば下記のようなことをお願いすることができます。
訪問看護でお願いできること(例)
- 注射およびその準備や介助
- 育児相談
- リハビリテーションの援助
- 日常生活における問題点の相談や援助
訪問看護の利用方法
介護保険を利用する場合
担当のケアマネージャーに訪問看護を手配してもらうことが可能です。
医療保険を利用する場合
医療機関に相談するか、自分で事業所を探して交渉します。訪問してくれる事業所が見つかった場合は契約をして、病院から「訪問看護指示書」を発行してもらいます。

介護保険か医療保険か?
利用できる保険は年齢や罹患している疾患、介護度により決まっています。以下に2つの保険の対象と違いを記載しますが、詳しくは利用する訪問看護ステーションや病院の医療ソーシャルワーカーに相談してみましょう。
介護保険 | 医療保険 | |
---|---|---|
対象 | 65歳以上の方 40歳以上65歳未満で国が定めた疾患のある方 |
左記以外の方 介護保険を受けても介護度が低く、訪問看護以外の介護サービスを利用する予定のない方 65歳未満で生活保護を受給している方 |
価格 | 時間単位で計算 | 1日単位で計算 |
負担額 | 1割負担 | 健康保険の自己負担割合 |
派遣回数 | 介護度の範囲で制限なし | 週に3回まで(一部例外あり) |
交通費 | 不要 | 必要 |
血友病の医療費助成 | 利用できる | 利用できるものもある |
2017年1月現在
訪問看護は上手に利用すれば、その人に応じたケアを自宅で提供してもらうことが可能になります。血友病の場合は、医療費助成制度も利用できますので、費用はほとんどかかりません。自分自身の生活をより安全かつ快適なものにするためにも、選択肢のひとつとして知っておくとよいでしょう。
MAT-JP-2104126-1.0-04/2021